FLAVOR 食品部門
「おいしい」のその先を追及します。
FLAVOR 食品部門では飲料や食品、オーラルケアなどに用いられる香料の研究開発を行い、「香力・商品力」のある香りを提供します。昨今の食品市場は多様な商品が次々と発売され、おいしさだけではなく、産地や機能性などの付加価値まで求められています。そのような日々変化するニーズに応えるため、私たちは様々な角度から「おいしい」のその先を追及しています。
事業概要
飲料や食品に用いる香料の研究開発
CASE01

飲料をはじめとして様々な食品に用いられるフレーバーの研究開発を行っています。70年以上の歴史で培われた独自の知識と技術、それを継承した感性豊かなフレーバリスト達による香彩豊かな香りを創出します。独自のアンケート調査やGC-MS分析、虐待試験、社内試作・試食などを行い、得られたデータを元に新たな香料開発も行っています。得意としている果実の特徴を付与する香料、機能性素材へのマスキング香料、耐熱性に優れた柑橘系香料など、お客様のご要望に応えるために日々研究開発しています。お客様と香りのイメージを共有するために、香料のみならず賦香品を用いることもあります。こうした日々の努力により、おいしさのその先を追及しています。
取り扱い香料タイプ
フルーツ系
アップル、ピーチ、シトラス系、ベリー系、トロピカル系、和柑橘、その他各種フルーツ
野菜系
トマト、サツマイモなど
スイート系
バニラ、カスタード、はちみつ、キャラメルなど
ミルク系
ミルク、ヨーグルトなど
ソフトドリンク系
コーラ、サイダー、コーヒー、ココア、お茶(紅茶・緑茶・抹茶)など
スパイス&ハーブ系
シナモン、トウガラシ、ブラックペッパー、ローズマリー、コリアンダー、バジル、ユーカリ、ミントなど
アルコール系
ラム、ウォッカ、ジン、ウイスキーなど
※記載のないものでも幅広く取り揃えておりますので、お気軽にお問い合わせください。
フレーバー(食品香料)の製品形態
※日本香料工業会のホームページより引用
水溶性香料
調合された香料ベースを含水アルコール、プロピレングリコールなどで抽出・溶解したものです。あまり加熱工程のない飲料やアイスクリームなどに用いられます。エッセンスと呼ぶこともあります。
油溶性香料
フレーバーベースを植物油などで溶解したものです。耐熱性があるので、クッキーやビスケットなどの焼菓子やキャンディーなどの加熱処理工程が必要な食品の香り付けに用いられます。
粉末香料
フレーバーベースをデキストリンや天然ガム質、糖、でんぷんなどの賦形剤とともに乳化させた後、噴霧乾燥させて粉末化したり乳糖などにフレーバーベースを付着させたりしたものです。賦形剤でコーティングされているので取扱いが便利で安定性もあります。粉末スープやインスタント食品のほか、チューインガムなどに利用されます。
機能性香料の開発や取り組み
耐熱性香料
製品ごとに香料に求められる耐熱性は異なり、飲料の殺菌、保管条件、製造時に高温がかかるものなど様々です。それらの用途に適した耐熱性香料を開発しています。
熱で風味が飛んでしまうなどお悩みがございましたら、ぜひご相談ください。
例:柑橘系耐熱香料
マスキング香料
香料には、食品中の好ましくない臭いをマスキングして、飲食しやすくするという役割もあります。長期保存で生じる劣化臭や機能性素材などの特有の風味をマスキングするフレーバーの開発も行っています。
例:コラーゲン、プロテイン、ビタミン、その他機能性素材など
SAパーツ香料®、SAパーツフレーバー®
栄香料の登録商標であるSAパーツ香料®、SAパーツフレーバー®は、香料の部分的な特徴だけを取り出した香料です。例えば、既にお使いの香料にもう少し何かを足したい、ある特徴を強化したいというときに使用することで、その特徴が際立った香りにすることができ、それが製品にも寄与します。
パーツ香料について、詳しくはこちら
香気分析と開発
最新のGC-MS(ガスクロマトグラフ質量分析計)やSPMEなどを使用して、日頃から香気分析を行っています。分析・解析から得られた結果とフレーバリストたちの経験や知識を合わせ、より香力のある香料を開発しています。
アプリケーション
例えば、アップルフレーバーと言っても飲料、ゼリー、グミ、飴、焼き菓子など、製品によって適する香料が異なります。そのため、開発した香料が目的の製品とマッチしているのか、香り立ちや風味が損なわれていないかを、目的の製品を試作し、試飲食を行いながら開発しています。お客様にご提案する際にも、具体的なイメージを持っていただくために香料だけでなくアプリケーションもお持ちすることもあります。様々な形態のアプリケーションをご用意させていただいております。
SAKAEアンケート調査
年齢や性別ごとに好きなフルーツやフレーバーのアンケート調査を独自で行っており、その集計結果を基に香料の提案を行っています。調査結果から得られたトレンドや、健康意識とその人の嗜好を多変量解析して得られた、次に流行りそうなフルーツの考察など、製品のターゲット層に合う味や風味を提案します。
詳細をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
アンケート調査の概要や結果はこちら
オーラルケアに用いる香料の研究開発
CASE02

弊社は60年以上にわたり、オーラルケア製品の香料を開発してきました。現在、オーラルケア製品における香りの役割は、製品を特徴づける重要なファクターとなっています。製品の効果や効能、味やパッケージまでもが多様化しており、そのひとつひとつのご要望にお応えするために、様々な香りを研究開発しています。清涼感を持続させる香料、苦味や不快感のある有効成分のマスキング香料などの研究開発もしています。歯磨き粉やマウスウオッシュを使用することで気分転換ができる製品もあります。そういった製品イメージ・カラー・コンセプトを後押しするような香料の開発にも力を入れています。長年の研究開発と実績を基に、オーラルケア製品をさらに輝かせる「香力」ある香りをご提案します。
機能性香料の開発や取り組み
マスキング香料
オーラルケア商品には様々な効果・効能があります。その効果・効能を発揮する素材には、好ましくない味もありマスキングが必要な素材もあります。使い心地がよく、嗜好性のある製品にするためにその素材の好ましくない味をマスキングできる香料も開発しています。
使用分野・使用例
清涼飲料・炭酸飲料
アルコール飲料
ドリンク剤
乳飲料・乳製品
ハミガキ・
マウスウォッシュゼリー・ゼリー飲料
焼き菓子
キャンディ・グミ
冷菓