イメージを香味に。香りの可能性を広げます。

オーラルケア製品向け香料の調香エピソードをお話しします。
「香り」の力で子どもたちが積極的に歯磨きをしてくれるようになったらいいなと思い、アニメのキャラクターをイメージした香りを創りました。
アニメの流行が香り創りのきっかけに
皆さんは普段アニメをご覧になられるでしょうか。日本ではたくさんのアニメが生み出され、独自の文化として広がり、海外でも人気のあるコンテンツとなっています。


コロナ禍で一世を風靡し、今なお絶大な人気を誇っている、「主人公が仲間たちと鬼を倒すアニメ」。ご覧になられた方も多いと思います。このアニメの様々なコラボ商品が生み出され、街のあちこちで関連商品を見かけるようになりました。
「この流行りに乗ってみたらおもしろいかもしれない…」そんな研究員の一言から、キャラクターをイメージする香りを創ってみることにしました。
イメージを香味に
キャラクターの香りを創るためには、そのキャラクターのイメージを確立し、開発チーム全員で統一する必要があります。キャラクターの色や性格、印象、戦闘で使う技などから、子どもたちが思うキャラクターのイメージを何度も話し合い、統一したイメージを確立させました。そのイメージから連想される、香りの組み合わせを何度も試行錯誤しました。
調香途中、ご家族で一緒に使っていただくこともあるだろうという思いから、こども向けの香料だけではなく、大人向けの香料も一緒に調香しました。
キャラクターそれぞれの香料が完成した後、アニメに登場する「藤の花」の香味も創ってみました。藤の花の香りは、フローラルの知識が豊富なフレグランスの研究員の意見をもらいながら、口に入れたときの嗜好性を持たせ、お子様でも使いやすいように開発しました。
一連の創作活動を通して、新たな発見や、イメージを香りにする難しさなど、苦労した部分も多くありました。その苦労があったからこそ、その後の「香り」創りにも役立っています。
オーラルケア製品の香料の役割
香料はオーラルケア製品を選ぶ重要な理由のひとつとなっています。
口腔衛生目的だけではなく、気分転換のために好きな香りを選ぶという傾向もあります。
ミント、ユーカリなど天然系本来の香りを生かした香味。
イメージ、色、コンセプトに合った香味。
持続する清涼感、基材のマスキング。
あらゆる用途でのご提案が可能です。
是非お気軽にお問い合わせください。