”ワイルドさ”と”混濁感”で生果実のライチを忠実に表現

世界展開を視野に含めた新しい課題
フレーバーの開発エピソードをお話しします。近年、飲料やお菓子などの最終製品は国内のみならず世界展開を視野にいれた設計がなされています。国内でもフレーバーとして定着してきたライチ香料ですが、当社の香料では台湾市場で受け入れられないという過去がありました。
一般的に日本で食べられているライチは冷凍果実であるということが分かりました。台湾で日常的に食べられている生果とは風味に大きな違いがあり、香りの認識にも大きな違いがあることを知りました。
ライチを忠実に表現する“ワイルドさ”と“混濁感”

私たちは台湾へと赴き、現地で生産・消費されるライチを生果で食べて驚きました。
冷凍技術で失われる香気成分は“華やかさ”であると分析をしていましたが、実際に失われていた香気成分は“ワイルドさ”や“混濁感”に起因しており大きな違いがあることを再認識しました。
この“ワイルドさ”と“混濁感”に起因する原料の捜索や配合量の決定と試行錯誤により、台湾における生果のライチを忠実に表現することでメーカー様や台湾市場において評価をいただくことが出来ました。
LAST UPDATED :