嗜好調査アンケート2024「Spring Floral」

栄香料では毎年テーマを決め、嗜好調査を行っています。

対象の香りは市場の製品ではなく、テーマを元にフレグランス研究開発室で開発したオリジナルの香りです。

今年度は388名の方にご協力をいただきました。
今回は新たな試みとして一般の方と、香料を使った製品開発に携わる方に協力いただき、両者での香りの嗜好や強度に対する評価の違いを調査しました。

2009年から継続的に行っているこのアンケート調査は、毎年その時に適したテーマで調査し、一般の方の好みや製品に適した香調・香りの強度を確認しながら、お客様の商品開発に役立つ香りを提供したいと考えています。

2024年は『スプリング フローラル』をテーマに選びました。

目的

春先には桜やミモザなど「春」の香りを使った商品が、店先の棚を賑わすようになりました。
「春」を印象付ける香りの需要は高く、躍動感や軽やかさ、かわいらしさを持つ春を想起させる香料が求められています。
また、春の草花の香りを取り入れながら、通年でも使用できる香りであることが必要です。


以上の条件に合う「春」向けの香りの方向性を探るためアンケートを実施しました。

調査概要・結果

アンケートには春を想起させるような5種の香料(A~E)を用い、下記のような質問をしました。

・嗜好性(好きか嫌いか)
・使用意向(この香りを使ってみたいかどうか)
・香りのイメージ(優しい、華やかなどのキーワード)
・香りの色、季節のイメージ
など。
年代別や性別での評価結果も収集しています。

開発担当者の方には下記の項目についても質問しました。

・香りの強度
・どの季節向けの商品に採用したいか
・何のアイテムに使用したいか(例えばシャンプーや入浴剤など)

また、今回は季節の春・夏・秋・冬と聞いて連想する色についてもみなさんに質問しました。
『春=ピンク』
と過半数の方が評価していることが分かり、他の季節についてもそれぞれにイメージする色がある程度共通していることを確認できました。
香調については、軽やかでフレッシュな香りの中でもフローラル感の強いものは春のイメージに、グリーン感やシトラス感が特徴になっているものは夏向けの印象を与えやすいという結果も得られました。

私たちはこれらの結果を資料にまとめ、お客様向けにプレゼンテーションを行っています。
詳細な内容と香りの紹介をいたしますので、ご興味がございましたらどうぞお気軽にご連絡ください。

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